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月桂樹の芽

『月桂樹の葉SS』のネタ帳です

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2026.07.02 (Thu) Category : 

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アイヴィーシナリオ32(END)

2014.01.16 (Thu) Category : memo

■背景:黒


【##NAME1##】
アイヴィーさんに謝らなくっちゃ。
古傷について聞き出して欲しいって博士に頼まれたことも、
それをもう博士に話してしまったことも。
よし、アイヴィーさんに電話しよう!


■背景:着信中


【##NAME1##】
電話が来た!? うわ、アイヴィーさんからだ!


■背景:カウンセリングルーム


【アイヴィー】
やあ、##NAME1##ちゃん。今、話しててダイジョブ?


【##NAME1##】
は、はい。


【アイヴィー】
ん? どうしたの? なんか緊張してる?


【##NAME1##】
あの、丁度、私もアイヴィーさんに、
電話しようと思ってたところで。


【アイヴィー】
あ、ホント? 偶然だね!


【##NAME1##】
はい。あの、私……


【アイヴィー】
うん。


【##NAME1##】
私、アイヴィーさんに謝らなくちゃいけないことがあるんです。
こんなこと言ったらアイヴィーさんに嫌われちゃうかもしれないけど、
でも、アイヴィーさんは秘密を話してくれたのに、
私がアイヴィーさんに秘密を持ちたくないから、言います!


この前、アイヴィーさんに胸の傷のことを話して欲しい、
って言ったのは、博士にそう頼まれていたからなんです!
傷のことを聞き出して、その答えをあとで教えて欲しいって。
ごめんなさい! 私、この前、博士に話しました!
アイヴィーさんから聞いた話をソクーロフ博士に。


【アイヴィー】
……


【##NAME1##】
でも、博士のこと、悪く思わないで欲しいんです!
博士はアイヴィーさんの傷のことを六年前から知りたがっていました。
でも、それはきっと、誰かに話すことが一番の癒やしになる筈だと、
そう考えていたからだと思います。だから、私は博士に協力しました。
アイヴィーさんに黙って、秘密を博士に話したことは、
悪かったと思ってます。でも……私、許して欲しいんです。
自分勝手なこと言ってるなって自分でも思いますけど、
でも博士は、本当にアイヴィーさんのことを心配して!


【アイヴィー】
ハハッ。そうだったのかー。
なんか、ちょっとオカシイなとは思ってたんだ。


【##NAME1##】
……え?


【アイヴィー】
##NAME1##ちゃんって、こんなに探究心が強いタイプ
だったのかなあ、まるでダレかさんみたいだなあ、ってね。
ソクちゃんの指示だったって聞いて、今、やっと納得できたよ。


【##NAME1##】
……怒ってない、ですか?
私のことも、博士のことも。


【アイヴィー】
うん。第一このカウンセリングルームの音声は、
全部、ソクちゃんに盗聴されてるだろうし。
俺も気付いたのは最近なんだけどね。


【##NAME1##】
ええっ!?


【アイヴィー】
いつから付いてたのか解んないけど、
あのコンセントとかアヤシイんだよねー、どー見ても。
もしかしたら、カメラなんかも回ってるんじゃないかなー。


【##NAME1##】
えええっー!?


【アイヴィー】
だからさ、##NAME1##ちゃんは、なんにも気にしないで?


【##NAME1##】
……ちょ、ちょっと待って下さい!
じゃあ、アイヴィーさんは、
この部屋が博士に盗聴されてることを知っていた上で、
傷のこと話してくれたってことですか?


【アイヴィー】
……うん。ホント言うとさ、いつか、ソクちゃんにも、
話さなくちゃいけないことなんだろうな、とは思ってたんだ。
でも、話せなかった。自分の、一番汚くて、弱いトコ。
誰にも話したくなかったんだ。思い出したくもないことだったから。


【##NAME1##】
……


【アイヴィー】
だけどね、この前、##NAME1##ちゃんに聞いて貰えて。
それでも、俺のこと好きだって言って貰えて。
俺、もっともっと、##NAME1##ちゃんのことスキになっちゃった。


だからね、##NAME1##ちゃんに「ありがとう」を言わせて?
……ソクちゃんに協力してくれてアリガト、##NAME1##ちゃん。


【##NAME1##】
いえ……


【アイヴィー】
それから……ソクちゃんもアリガト。
今までずっと、言えなくて、ゴメンネ。


【##NAME1##】
……良かったです。本当に良かったです。


【アイヴィー】
もう出てきたら? ソクちゃん。
ドアに張り付いてないで、中に入ってくればイイじゃん。


【##NAME1##】
えっ!?


【ソクーロフ】
ドアに張り付いてはいない。
ドア横で控えていただけなのだがな。


【アイヴィー】
どっちも同じでしょーが。


【##NAME1##】
博士、この部屋をずっと盗聴してたって本当ですか?


【ソクーロフ】
ああ。本当だよ。
だが、私に盗聴癖があるからではない。
カウンセリングルームを訪れる、
クライアントの観察、研究を行う為に、
録音、撮影している。生徒達には内密に頼みたい。
決して不純な動機で仕掛けているわけはないのだから。


【アイヴィー】
どーだか。ソクちゃんの場合は、
お仕事とごシュミがごっちゃになってる気がするけどー。


【ソクーロフ】
ほう。そんなことを言うのはこの足か?


【アイヴィー】
口でしょ? 言うのは足じゃなくて口でしょ!?
うわー、叩かないでー!
ごめんなさいゴメンナサイー!


【##NAME1##】
(……わー、『教育』が徹底されてるなー)


【アイヴィー】
##NAME1##ちゃーん。
ソクちゃんが悪いのにソクちゃんがいじめるよー。
もうヤダー。こんな入院生活ー。


【ソクーロフ】
楽しんでいるくせに。


【アイヴィー】
ダレがだー!?


【##NAME1##】
本当に仲良しですねー、博士とアイヴィーさんは。


【アイヴィー】
え、##NAME1##ちゃん、何を見てたの!?


【##NAME1##】
あ、博士! 私、欲しいご褒美、決まりました!


【アイヴィー】
ご褒美!?


【ソクーロフ】
ほう。では聞かせて貰えるかな?


【##NAME1##】
はい。飲み会を一日分、オゴって下さい!
飲み会のメンバーは博士と私とアイヴィーさんです!


【ソクーロフ】
君の分をおごるのは一向に構わないのだが、
……この男も連れて行くのかい?


【##NAME1##】
はい! だって、博士とアイヴィーさん、仲良しだから。
一緒に居たほうが皆楽しいかなーと思って。


【アイヴィー】
楽しくないでしょ、どう考えても!?


【##NAME1##】
楽しんでるくせに。


【アイヴィー】
え、なんか、デジャブなんですけど!?


【ソクーロフ】
フフッ。では##NAME1##のご希望通りにしよう。
「どんな物でも構わない」と言ったのは私だからね。


では、##NAME1##。近いうち、
君がこちらに来てくれると思って良いのかな?


【アイヴィー】
えっ!?


【##NAME1##】
はいっ! アルフォンソ島に一度、遊びに行きます。
引っ越しの下見を兼ねて!


【アイヴィー】
え……##NAME1##ちゃん……


【ソクーロフ】
ほう。これは見せつけてくれるね。
では日程が決まったら教えてくれるかい?
飲み会のほうは私が考えておくから。


【##NAME1##】
ありがとうございます! 楽しみにしていますね!


■背景:黒


【##NAME1##】
――後日。


■背景:空港


【##NAME1##】
ここが聖アルフォンソ島かー。
すごい、もう、海の匂いがする。
空も海も青くておっきくて、キレイだなー!


【アイヴィー】
##NAME1##ちゃん! コッチコッチ!


【##NAME1##】
アイヴィーさん!
あ、足はもう大丈夫ですか?


【アイヴィー】
うん! もうピンピンしてるよ。
早く治ったのも##NAME1##ちゃんが
いっぱいお見舞いに来てくれたおかげだよ。アリガト。


【##NAME1##】
良かったです!
ところで、博士は一緒に来てないんですか?


【アイヴィー】
うん。ソクちゃんはまだお仕事中だから保健室に居るよ。
夜になったら、学院までお迎えに行って、
それから三人で飲み会。ソクちゃんのオゴリでね。


【##NAME1##】
じゃあ、アイヴィーさん、お仕事は?
今日、お休みの日でしたっけ?


【アイヴィー】
うん。お休みの日にして貰っちゃった。
だから、今日はずーっと一緒に居られるよ。
夜までたっぷり時間あるし、どこ行こっか?


##NAME1##ちゃんは長旅で疲れてるだろうし、
のんびりできそうなカフェとかがイイかな?


【##NAME1##】
じゃあ、アイヴィーさんちでのんびりしたいです。


【アイヴィー】
え、いきなり俺んち? 今日、泊まるのに?


【##NAME1##】
ホテルだって、まずチェックインするじゃないですか。


【アイヴィー】
まあ、そうだけど。じゃあ先に……しちゃおっかな……


【##NAME1##】
え、何ですか?


【アイヴィー】
ううん、何でもないっ!


【##NAME1##】
おうち、まだ準備とかできてないなら、
カフェでも良いですよ?


【アイヴィー】
いや、ダイジョブ!
準備できてないのはココロのほうだけだから!
じゃあ、行こ行こ!


■背景:##NAME1##を車に乗せようとするアイヴィー、
その後ろ手に指輪の箱を持っている


fin
Best Ending

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アイヴィーシナリオ31

2014.01.15 (Wed) Category : memo

■背景:黒


【##NAME1##】
博士から電話して欲しいってメール貰ったから、
電話してみよう。


■背景:ユウタの部屋


【ユウタ】
よっ、姉貴!


【##NAME1##】
ユウタ、今、ちょっと時間ある?
博士と話したいんだけど、代わって貰える?


【ユウタ】
え? 姉貴、博士と話したいの?


【##NAME1##】
うん。お願い!


【ユウタ】
しょうがないなあ。じゃ、保健室行こっか。


■背景:保健室


【ユウタ】
博士、こんにちはー。


【ソクーロフ】
やあ、ユウタ。こんにちは。


【ユウタ】
あの、うちの姉貴が博士と話したいって、
言ってるんですけど、今、良いですか?


【ソクーロフ】
ああ、もちろん。


【ユウタ】
良かったな、姉貴。
じゃあ、よろしくお願いします。
スマホはあとで俺が取りに来ますから。


【ソクーロフ】
いや、今日は私が返しに行くよ。
話が長くなるかもしれないから。


【ユウタ】
解りました。じゃあ俺、
寮のサロンか自分の部屋に居ますから。


【ソクーロフ】
解った。ありがとう、ユウタ。
ではお姉さんとスマートフォンをお借りするよ。


【ユウタ】
はい。じゃ、俺は失礼します。またね、姉貴。


【##NAME1##】
うん。ありがと、ユウタ。


【ソクーロフ】
……


【##NAME1##】
……


【ソクーロフ】
……さて。


【##NAME1##】
……


【ソクーロフ】
##NAME1##。今回のこと、本当にありがとう。


【##NAME1##】
あ、いえ……


【ソクーロフ】
私には六年かかっても溶かすことのできなかった氷を溶かし、
その奥にあった『答え』を、私にも見せてくれた。
君のおかげで、六年越しの『答え合わせ』ができたよ。


【##NAME1##】
その『答え合わせ』の結果は、どうだったんですか?


【ソクーロフ】
……残念ながら、同じだったよ。私が用意していた回答と。


【##NAME1##】
えっ? じゃあ、博士はあの傷は、
アイヴィーさんが自分で付けた物だって知ってたんですか?


【ソクーロフ】
……いいや。知っていたわけじゃない。
奴のことを考えている時に、ふと思い付いたんだ。
まるで、空から答えが降ってきたかのように。


それに納得もいったんだ。あれの実力と性格を考慮すれば、
他人から心臓の上に傷を付けられた、と考えるよりは、
本人が自分で付けた傷だと考えるほうが、現実的だった。


以前、奴の部下がこう評していたことも思い出したんだ。
「司令の戦い方は見習いたくありません。
 あれは余りにも生に執着しない戦い方です」と。


【##NAME1##】
……


【ソクーロフ】
六年間観察してきた、奴の言動も含めて総合的に考えても、
私の回答はきっと正解なのだろう、
という確信が強くなるばかりだったよ。


【##NAME1##】
あの……答え合わせをしてみて、
博士はどう思ったか、聞いても良いですか?


【ソクーロフ】
……うん。君にはそれを聞く権利があるね。正直に話すよ。
包み隠さずに言えば、腑に落ちた気持ちと、
残念に思った気持ちと、半々だね。


私は君から全く違う正解が与えられることを
少し期待していたんだ。しかし、正解は変えられなかった。


正解が正解だけに、喜ばしいことではないが、
六年悩み続けたパズルが完成したことに変わりはない。
改めてお礼を言うよ、##NAME1##。
やっと謎が解けた。何もかも君のおかげだ。


【##NAME1##】
今回のことは、私も良かったと思ってます。
今までアイヴィーさんが心の奥底に閉じ込めていたことを、
打ち明けてくれて。私のこと、信頼して貰えた気がして。


【ソクーロフ】
そうだね。今回のことは、
君達の結び付きを、より強くしたと思うよ。
アイヴィーにとって、君はかけがえのない、
唯一の女性となったことだろう。


さて。私の願いを見事に叶えてくれた君には、
お礼をしなくてはいけないね。


【##NAME1##】
え?


【ソクーロフ】
君は私の想像以上の早さとクオリティで任務を終えたんだ。
ご褒美として、成果に見合うだけの
成功報酬がないとフェアではないよ。


私に用意できる物なら、どんな物でも構わないから、
遠慮せずに言って欲しい。
君はそれだけの大役を成し遂げたのだから。


【##NAME1##】
でも、今回のことは、
報酬目当てでやったことじゃありませんし……


【ソクーロフ】
おや。急に言われて、思いつかないかい?
何でも良いんだよ。例えば、
何か好きなブランドがあるなら、そこの品物でも良いし、
君が生まれた年に作られたウイスキーなどでも。


【##NAME1##】
ええっと……うーん……


【ソクーロフ】
フフッ。では、ゆっくり考えておいて貰おうか。
いつでも良いから、思い付いたら教えてくれるかい?
電話でもメールでも構わないよ。
ご褒美の内容はどんな物でも良いが、
「要りません」だけは無しだ。良いね?


【##NAME1##】
は、はい。解りました……


【ソクーロフ】
君が何を欲しがるか、楽しみにしているよ。
では今日は失礼しようかな。


【##NAME1##】
あ、はい。


【ソクーロフ】
……##NAME1##。


【##NAME1##】
はい?


【ソクーロフ】
今回のこと、本当に感謝している。
言葉では言い尽くせないくらいに。


ありがとう。私は本当に君に会えて良かった。


【##NAME1##】
そ、そんな……


【ソクーロフ】
……失礼。少し言葉を間違えたかな?
では、また。


■背景:黒


【##NAME1##】
アイヴィーさんの傷について聞き出して、
それを博士に報告する。
……博士にはすごく感謝して貰えたけど、
私、本当にこれで良かったのかな?


アイヴィーさんは私のこと信頼して、話してくれたのに。
博士に頼まれたからと言って、
アイヴィーさんの許可も得ずに、
私はそれを博士に話しちゃった……


【##NAME1##】
……私、博士に話したこと、
このままアイヴィーさんに黙ってて良いのかな?
でも、正直に言ったら、アイヴィーさんは、
私のこと、どう思うだろう?


……嫌われちゃうかもしれないな。
せっかく両想いになれたのに。
……でも、だからと言って、
私がアイヴィーさんに隠し事をしてて良いの?


【##NAME1##】
……


【##NAME1##】
やっぱりダメだ! 謝ろう!
次に話す時、本当のことアイヴィーさんに話そう!
アイヴィーさんは隠さず、全部話してくれたのに、
私が隠し事しちゃダメだ!

アイヴィーシナリオ30メール

2014.01.14 (Tue) Category : memo

---------------------------------------------
from:ソクーロフ
件名:君からのメールを読んだよ。
---------------------------------------------
どうもありがとう。
こんな短い言葉では足りない程、感謝している。


都合の良い時に電話をくれると嬉しい。
待っているよ。


ソクーロフ
---------------------------------------------

アイヴィーシナリオ30

2014.01.12 (Sun) Category : memo

■背景:黒


【##NAME1##】
アイヴィーさん、大丈夫かなあ。
「次は俺から電話する」って言ってたけど……


■背景:着信中


【##NAME1##】
電話!アイヴィーさんからだ! もしもし!


■背景:カウンセリングルーム


【アイヴィー】
こんばんは、##NAME1##ちゃん。今、大丈夫?


【##NAME1##】
はい。アイヴィーさん、
お話、してくれるんですか?


【アイヴィー】
うん。話せると思う。
すごくヘビーな話なんだけど、大丈夫?


【##NAME1##】
はい。大丈夫です。


【アイヴィー】
ありがとう。じゃあ話してみるね。
胸に傷ができたのは島に来る10年くらい前なんだ。


俺は軍で何番目かの師団に配属されてて、
ある時、各師団から集められたレンジャー部隊に選抜されてね。
危険な戦地に派兵されたんだ。
今も時々夢に出るくらい、酷い戦場だったんだ。
最後のほうは特に、敵も味方もなくて、
自分以外は全部敵なんじゃないかって錯覚するくらいにね。


レンジャー部隊には俺の悪友みたいな奴も居たんだけど、
その戦地で死んだんだ。俺を庇って、俺の目の前で。


【##NAME1##】
……


【アイヴィー】
軍の高校みたいなとこで一緒だった奴でさ。
そいつも軍人の一人だし、
仲間の死なんて、珍しいことでもないのにね。
自分とそいつだけは殺されても死なないんじゃないか、
って心のドッカで思ってたのかもしんない。


俺はそいつの肩を揺さぶって、バカみたいに名前を呼んでた。
まだ戦場に居るのに、そいつの名前を呼び続けてたんだ。
呼んでも呼んでも、あいつはピクリとも動かなかったよ。


少し前まで、そいつは生きている人間だったのに、
もうそれは死んだ肉の塊になってた。その時、俺はね。
「絶望」ってこういうことを言うのかな、って思ったんだ。


人が人を倒して、何になる?
生き残って、何になるんだって、
ぼんやりとした頭の中で繰り返し繰り返し、
その疑問だけがカラカラと回ってた。


俺の前には、鈍く光るナイフが転がってた。
多分、誰かの腰にでもぶら下がってた物なんだろうね。
荒れた地の中で、白い月明かりを浴びたナイフは、
残酷なくらい綺麗で俺はナイフに呼ばれた気がした。


「私を手に取りなさい」って。


手を伸ばしたら、俺の腕には血が伝ってた。
それが俺の血だったのか、
あいつの血だったのかは解らないけど、
それがポタッとナイフに落ちたんだ。


それが合図みたいに、俺はナイフを掴んで自分の心臓に刺そうとした。
痛みが走った時、これで俺もあいつと同じ、
肉の塊になれるんだなと思ったよ。


でも……仲間に止められたんだ。
そいつは軍医で、本当なら前線には顔を出さない筈なのに、
あの日は「嫌な予感がする」って言って、
周囲の制止を振り切って車で俺達を追いかけて来たんだって。


心臓にナイフを突き立てようとしている俺を見つけた軍医は、
必死に俺の手を掴んだ。そのせいで俺の胸には、
ギリギリ致命傷にならないラインが引かれたんだ。


そいつは、まだ軍医に成りたてっていうか、
俺より若かったし、小さくてカワイイかんじの奴だったから、
皆のマスコットみたいに可愛がられてた奴なんだ。


普段は礼儀正しいし、あんまり怒ったりもしないんだけど、
その時は泣きながら俺に説教したんだ。
泣いた顔も見たことなかったし、俺ビックリした。
俺の両腕を掴んで「貴方は死なないで下さい」って何度も言ってた。
そういうことを言ってる最中に、流れ弾に当たって死んだんだよ。


戦場に慣れてない奴が紛れ込んで来てんだから、
俺がフォローして守らなくちゃいけなかったのにさ。
その時の俺は、軍人としてまるで機能してなかったんだ。


軍医が撃たれたあと、半狂乱になった俺は多くの敵を倒した。
劣勢だったのが、コッチの勝利に繋がっちゃうくらいに。
それが軍では評価されて、昇進までしちゃうんだ。


そのあと俺は、軍の大学みたいなとこに入れられた。
幹部になる為に、現役軍人が入るとこなんだけど、
俺の場合は、それも左遷みたいなモンでさ。
実績は高いけど、現場に出すには危険過ぎる奴、
みたいに思われてたんだと思うよ。
戦地では余計なこともいっぱい知っちゃったし。


大学を出たあとは、現場復帰しか道がないと思ってたけど、
まさか、地図に載らない島に飛ばされるとはね。


あの時、死んだ二人とは割りと良く話してたし、
二人とも、結構イイ奴だったんだ。
俺が死んで、あいつらが生き残れば良かったのにって、
今まで何回も何百回も思ったけど、
あいつらが死んで、俺が生き残っちゃった。


やっぱり、そのあとからかな。
交通事故なんかのニュース見ると、
なんであれが俺じゃないんだろうって思ったり、
普通に外を歩いてる時に、罪悪感を感じるようになったのは。
ま、この島に来てからは、そう思う回数も大分減ったけどね。


【##NAME1##】
……


【アイヴィー】
ごめんね。##NAME1##ちゃんにこんな話聞かせて。


【##NAME1##】
いいえ。話してくれてありがとうございます。
でも、私、なんて言ったら良いのか……


【アイヴィー】
ただ聞いてくれるだけで、充分過ぎるくらいだよ。
俺、こんな話するの、
##NAME1##ちゃんが初めてなんだから。


【##NAME1##】
話してみて、良かったですか?


【アイヴィー】
うん。あのね、気のせいかもしれないけど、
なんだか、さっきより、空気が美味しいような気がするよ。
ずっと部屋の中に居るのに、不思議だね。


【##NAME1##】
そうですか。良かった。


【アイヴィー】
聞いてくれて、ありがとう。
それじゃ、今日はこのへんで。
次に話す時は、普通の楽しい話しよ?


【##NAME1##】
はい。でも私には気を遣わなくて良いですよ。
私はアイヴィーさんの話なら、どんな話でも聞きます。
アイヴィーさんのことが好きだから。


【アイヴィー】
ありがとう。
……こんな人に会えると思わなかったな。
色んな事あるんだね、生きてると……
じゃ、また。


■背景:黒


【##NAME1##】
……


【##NAME1##】
……あ、いけない。
今、聞いたこと博士に伝えなくちゃ。
メールに書いて、送っておこう。

アイヴィーシナリオ29

2014.01.10 (Fri) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
またアイヴィーさんに電話してみよっかな。
……この前は博士に頼まれたこと聞けなかったなあ。

博士は##NAME1##なら「きっとできる」って言ってたけど、
本当に私で良いのかな?

■背景:メール受信

【##NAME1##】
あ、メール。ユウタからだ。

■背景:黒

【##NAME1##】
「姉貴、元気? さっきね、アンリから姉貴に、
 伝言を頼まれたから伝えるね?

 『昨夜、君のことを考えていたら、
  正位置の魔術師が思い浮かんだから、
  一応、伝えておく』だってー。

 魔術師って、確か前にアンリが占いしてくれた、
 タロットカードのことだよね? どんな意味だったっけ?
 じゃ、授業始まっちゃうから、またねー!」

【##NAME1##】
……ええっと、この前、アンリさんに言われたのは、
逆位置の魔術師で、意味は確か、今は静かに待つ時期で、
全てにおいて始めてはいけないって言われたんだよね?

正位置はその逆の意味になるから、
今すぐ始められる、っていう意味だ。
進むべきタイミングは、今日なのかもしれない。

■背景:カウンセリングルーム

【##NAME1##】
アイヴィーさん、こんにちは。
またお見舞いに来ました。

【アイヴィー】
こんにちは、##NAME1##ちゃん。

【##NAME1##】
今、ゆっくり話せますか?

【アイヴィー】
うん。食事もさっき終わったし、ヒマにしてたよ。

【##NAME1##】
じゃあ、今日はアイヴィーさんのお話、
聞いても良いですか?

【アイヴィー】
俺の、話?

【##NAME1##】
アイヴィーさんはこの島に来るまでは、
どこに居て、どんなことをしていたのかな、とか。
聖アルフォンソ島の警備司令官に呼ばれるくらいだから、
やっぱり、警備関係のお仕事をしていたんですよね?

【アイヴィー】
……うん。そうだね。

【##NAME1##】
あ、ごめんなさい。
あんまり話したくないことでした?

【アイヴィー】
いや、良いよ。企業秘密だらけの業界だったから、
契約上、今でも細かい部分は言えないんだけどね。
ざっくり言うと、ココに来る前は、
あるところの軍に所属してたんだよ。

そこで、まあ、イロイロあってね。
俺の扱いに困った軍の幹部さん達は、
俺をアルフォンソ島に飛ばしたんだ。
島ではトップの役職を用意してくれたけど、
フツーの会社で言う所の『左遷』ってヤツ?

【##NAME1##】
じゃあ、軍に居た時ですか?
胸に大きな傷が付いたのは。

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
アイヴィーさん、胸に古い傷がありますよね?
シルヴァンさんがアイヴィーさんの家に来た時に
見えてしまって。気になっていたんです。
心臓の所にあった、大きな傷だったから。

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
アイヴィーさん、覚えていて欲しいことがあるんです。
傷の場所から見てもアイヴィーさんにとって、
良い思い出があるとは思えませんし、
きっと、辛くて、思い出したくもないことだと思います。
でも、だからこそ、いつか話して欲しいって思っています。

【アイヴィー】
……どうして?

【##NAME1##】
辛い思い出を誰にも話さずにいることのほうが辛いと思うから。
悲しいことや苦しいことは、一人で抱えるより、
二人で持ったほうが、きっと、その分軽くなる筈です。
今はまだ、話せないかもしれないですけど、
いつか、私に話しても良いって思う時が来たら、
教えてくれませんか? 私、ずっと待ってますから。

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃん……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
あの、別に今話して欲しいってわけじゃないですし。
そんなに気にしないで下さい。
急にこんなこと言ってすみませんでした。
じゃあ、今日はこの辺で。また電話しますね。

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃん!

【##NAME1##】
はいっ。

【アイヴィー】
今の話……ありがとう。でも、ごめん。
あの時のことを、どこから、
どういうふうに話して良いのか解らないんだ。
今までは誰かに話したいと思ったこと、なかったから。

【##NAME1##】
……私には、話したいと思ってるんですか?

【アイヴィー】
うん……でも、今日は無理だと思う。
もう少し待ってくれるかな?
一度、自分の中で、良く考えてみないと、
話せないと思うから。

【##NAME1##】
はい! いくらでも待ちます!
何日でも、何年でも私は待てますから。
じゃあ、話したいと思った時に、電話をくれますか?

【アイヴィー】
うん。解った。ありがとう。
今は時間もあるし、ちゃんと考えてみる。

【##NAME1##】
でも、あの、無理はしないで下さいね。
慌てて、無理して、アイヴィーさんに、
悪い影響があったりしたら、嫌ですから。

【アイヴィー】
うん。それはきっと大丈夫だよ。
俺は、今までも、ずっと待って貰ってきたから。

じゃあ今日は切るね。次は俺から電話するから。
それまで、待っててくれる?

【##NAME1##】
はい。待ってます。

【アイヴィー】
ありがとう。じゃあ、またね。

アイヴィーシナリオ28

2014.01.08 (Wed) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
そう言えば、博士にお願いされたこと、
どうやって聞き出せば良いんだろう?
博士は何年かかっても良いって言ってたけど、
できれば早く知りたいだろうし。

でも、無理に聞き出そうとしちゃダメだよね、
本当にデリケートな話になるし。
あんまり焦らないように気を付けよう。

■背景:カウンセリングルーム

【##NAME1##】
アイヴィーさん、こんばんは。
またお見舞いに来ました!

【アイヴィー】
アリガト、##NAME1##ちゃん。

【##NAME1##】
足、少しは良くなってきました?
普段も痛みます?

【アイヴィー】
良くなってきてると思うよ。
動かさなければヘーキになってきたし。

【##NAME1##】
(じゃあ、動かしたら痛いのか……)

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃんは?
どこも怪我してない? 風邪とかも引いてない?

【##NAME1##】
私は大丈夫です。

【アイヴィー】
そっか。ヨカッタ。怪我も病気もなく、
身体が普通に動くことって、本当はすごくイイことだよね。
普段は何とも思わないけどさ。今はマジで実感してるよ。
今は車にも乗れないし、歩けないし、立つこともムリだしさー。
ホントにソクちゃんが居ないと何にもできなくて、
このツケが、あとで十倍返しになりそうでコワイよー。

【##NAME1##】
ハハハッ……十倍返しには……ならないと良いですねー。

【アイヴィー】
うわー。やっぱ俺、もうダメかもしんないー!
生きてココを出られないんだー!

【##NAME1##】
だ、大丈夫ですよ!
いくら博士でも取って食ったりはしませんって!

【アイヴィー】
ホント? 知らない間に人体実験の材料にされない?

【##NAME1##】
……アイヴィーさん、博士のことどう思ってるんですか?

【アイヴィー】
変態鬼畜メガネ。

【##NAME1##】
(……何故だろう。言い返せないのは……)

【アイヴィー】
取って食われる前に、早く退院しなきゃね!

【##NAME1##】
早く治そうという気持ちは大事ですね、どんな理由であれ!

【アイヴィー】
うん! あ、そうだ、忘れるところだった。
あのね、##NAME1##ちゃん。

【##NAME1##】
はい?

【アイヴィー】
この前、##NAME1##ちゃん言ってくれたでしょ?
「せっかくの長期休暇なんだから楽しめばイイ」って。

【##NAME1##】
はい。楽しめるようになりました?お休み。

【アイヴィー】
うん。なんだかね、急に流れてくるようになったんだ、曲が。

【##NAME1##】
曲?

【アイヴィー】
俺、そう言えば、曲作るの好きなんだから、
今やれるじゃんって思ってさ。
曲作りなら、道具はコレひとつで足りるし、
ベッドの上でもできるからね。

【##NAME1##】
ああ、そっか。パソコンで曲作ってる、
って言ってましたもんね。
良かった。これでたっぷり曲作れそうですね。

【アイヴィー】
うん。そ、それでね。
その時、作りかけだった曲、完成したんだ。

【##NAME1##】
スゴイ!
聞きたいです、アイヴィーさんが作った曲!

【アイヴィー】
え……ホント? 聞いてくれる?

【##NAME1##】
はい! ぜひ聞かせて下さい!
曲のタイトルは何ですか?

【アイヴィー】
うーんとね、「キミとカクテルを飲んだ夜」っていうんだ。
歌詞もあるんだけど、パソコンには曲しか入れてないから、
歌は生歌でもイイかな?

【##NAME1##】
は、はい!

【アイヴィー】
……人前で歌うなんて、すげー久し振りだな。
ちゃんと声出ないかもしんないけど、
多少のオンチは目を瞑ってね? じゃあ、行くよ。

■背景:ベッドに座った状態で歌うアイヴィー
■音楽:「キミとカクテルを飲んだ夜」

【##NAME1##】
(うわ、アイヴィーさん、歌、すごい上手!
それにこの歌詞って……)

【アイヴィー】
はい、オシマイです。
最後まで聞いてくれて、ありがとーございましたっ。

【##NAME1##】
すごくステキでした! 曲も歌も!
アイヴィーさん、歌、めちゃくちゃ上手いじゃないですか!
なんでバンドやってないんですかー? 勿体無いですよ!

【アイヴィー】
いやあ、そこまでのモンじゃないってー。

【##NAME1##】
でも、歌ってる時、とっても楽しそうっていうか、
気持ち良さそうに歌ってましたよ?

【アイヴィー】
あ、うん。そうなんだよね。
##NAME1##ちゃんの前で歌ったら、
もっと緊張するだろうと思ったけど、
意外とそうでもなくて。
あの夜のこと、思い出したからかな。

【##NAME1##】
あ、そうそう。この曲の歌詞って、
やっぱり、あのバーのマスターさんが、
私の為に「撫子」っていうカクテルを
作ってくれた日のことを歌ってるんですよね?

【アイヴィー】
うん。そうだよ。あの時のこと思い出しながら書いたんだ。
あの日の夜は、ユメみたいに幸せで、
眠りたくない夜だったから。

【##NAME1##】
私もあの夜の気持ちを思い出しました。
とっても幸せで、このままずっと、
アイヴィーさんと一緒に居られたら良いのになあ、
って思いましたから。

【アイヴィー】
俺も……俺はこれから先も、
##NAME1##ちゃんと一緒に居たいって思ってるよ?

【##NAME1##】
ありがとうございます。私もそう思ってますよ。

【アイヴィー】
あの……この前、俺達は、その、
お互いにスキだったって解ったけど、
俺は、##NAME1##ちゃんのこと、
お、俺のカノジョさんだと思って、イイのかな?

【##NAME1##】
ハハハッ。顔、真っ赤にしちゃってカワイイー!

【アイヴィー】
ちょ、ちょっと##NAME1##ちゃん!

【##NAME1##】
アイヴィーさんは私のことをカノジョさんだと思っていて良いですよ。
私もアイヴィーさんのことカレシさんだと思っていて良いですか?

【アイヴィー】
うん! 思っていて下さい!

【##NAME1##】
フフッ。てゆうか、今まではそう思ってなかったんですか?

【アイヴィー】
うん……そういう話はしてなかったし。自信なかったし……

【##NAME1##】
アイヴィーさん程の人が、
なんでそんなに自分に自信がないのか解んないですけど。

【アイヴィー】
だって、俺はダレかさんみたいに頭がイイお医者さんでもないし、
どこかの国の王子様でもなければ、
ハリウッドスターでも社長さんでもないし……

【##NAME1##】
いやいや、それは比べるところが間違ってますよ。
アイヴィーさんはアイヴィーさんでしょう?
私はアイヴィさん程、素敵な男の人は居ないと思ってるんですから。

【アイヴィー】
え……

【##NAME1##】
じゃ、今日はこの辺で。
またお見舞いに来ますね!

【アイヴィー】
う、うん。

アイヴィーシナリオ27

2014.01.06 (Mon) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アイヴィーさん、暫く保健室に入院してるんだよね。
暇にしてるって言ってたし、電話してみよっかな。

■背景:カウンセリングルーム

【##NAME1##】
こんにちは、アイヴィーさん。
お見舞いに来ました、電話越しですけど。

【アイヴィー】
アハハッ。嬉しいよ。
入院中はほんっとヒマにしてるからさ。

【##NAME1##】
お仕事はお休みなんですよね?

【アイヴィー】
うん、一応ね、有給休暇扱いにしてくれたんだ。
今まで、あんまり使ってなかったから、
「この機会に消化すれば良いじゃないですか」って言われてね。

【##NAME1##】
そうですか。良かったですね。

【アイヴィー】
そう? 休みって言われても、
どっかに遊びに行けるわけでもないから、
喜んで良いんだか、悲しんで良いんだかって思ってたけど。

【##NAME1##】
ああ、成程。

【アイヴィー】
暇潰しになるから、仕事の電話やメールは普通に頂戴、
ってコッチから言ってあるし。
俺んちにあるノートPCも持って来て貰えたし。

【##NAME1##】
へえ。お仕事熱心なんですね。
私だったら、長いお休み貰ったら、普通に喜んじゃうけど。

【アイヴィー】
俺も本当はソッチのタイプなんだけど。
休暇の理由は、俺の怪我だからさ。
足以外でできることは、やらせてもらいたいっていうか。
ま、こんなのは自分でもキャラじゃないと思うんだけどさ。

【##NAME1##】
そうですか……
でも、あんまり自分を責めないで下さいね?
終わったことをくよくよしてても、仕方ないですから。
もうここは、開き直って、
「長いお休み貰ってラッキー」くらいで良いんじゃないですか?

せっかくの長期休暇なんですから、
好きなことして、お休みを楽しんで下さい。
足を使わなくても楽しいことはある筈です。

お仕事の日は、アクティブで忙しかったと思うから、
お休みの日は、のんびり本や雑誌を読んだりするのも、
自由で贅沢な時間の使い方だと思いますよ。

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
あ、すみません。
私、失礼なこと言っちゃいましたかね?

【アイヴィー】
ううん。アリガト。
ソッチのほうが普段の俺らしい考え方だなって思って。
ホント、終わったことをいつまでも、
気にしてたって、仕方ないのにね……

【##NAME1##】
アイヴィーさん?

【アイヴィー】
あ、ゴメン。
もうすぐ昼メシの時間だから切るね?

【##NAME1##】
あ、はい。
そう言えば、食事も保健室でとってるんですか?

【アイヴィー】
うん。食事はドニがここまで運んでくれてる。
あ、ドニってのは、シュヌーシアっいう寮のシェフでさ。
俺がここに入院してる間は、
ドニが俺とソクちゃんの食事も用意してくれるって。
ここから一番近い寮がシュヌーシアって寮なんだ。
毎日ドニの料理が食べられるのはラッキーだったよ。
あいつの料理は、マジでウマイから。

【##NAME1##】
アイヴィーさんが作った料理よりも?

【アイヴィー】
当たり前だよー。向こうはプロだし。
プロって言っても、ドニの料理は変に凝ってないから、
食べやすいし、ウマイんだよね。

【##NAME1##】
へえ。そんな話聞いてたら、
なんだかおなか空いてきました。

【アイヴィー】
ハハッ。
今日は電話くれてアリガト。
またいつまでも『お見舞い』に来てね?

【##NAME1##】
はい、解りました。

【アイヴィー】
じゃあ、またねー。

アイヴィーシナリオ26G

2013.12.29 (Sun) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アイヴィーさんは保健室に居るって解ったから、
もう一回電話してみようかな?
でも、もしまた電話に出て貰えなかったら……

【##NAME1##】
その時は学院の誰かの力を借りちゃおう。
よし。とにかく電話してみよう!

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
……出ない。もう、ダメなの?

■背景:カウンセリングルーム

【シルヴァン】
おや。憂い顔ですね、##NAME1##。

【##NAME1##】
シ、シルヴァンさん!?

【シルヴァン】
こんにちは、##NAME1##。
また勝手に電話に出てすみません。
でも、アイヴィーが電話に出ないって言うもんですから、
僕がまた先に出ておきましたー。

今、アイヴィーに代わりますねー?
あ、ちなみに彼は、ご覧のように左足を怪我して、
保健室に入院させられている状態なんで、
時間はいくらでもありますから、ゆっくりお話しできますよー?

【アイヴィー】
おまっ、ペラペラと何言ってくれてんだ!?

【シルヴァン】
良いじゃないですか、彼女になら。
彼女は既に貴方の本業もご存知のようですし。

【アイヴィー】
……え?

【シルヴァン】
そうでしょう? ##NAME1##。

【##NAME1##】
……はい。ある人に聞いて、知っています。
アイヴィーさんが警備組織の司令官だって。

【アイヴィー】
……

【シルヴァン】
じゃ、積もる話もあるでしょうし、
僕はそろそろ席を外してあげます。
今回の借りは、かなり大きいですよ?

僕が今まで貴方にご馳走してして頂いた、
外食費と宿泊費が全部チャラになって、
更に今後も貴方の手作りピザが食べ放題になるくらいです。

【アイヴィー】
お前さん……そんなイイ人キャラだったかよ?

【シルヴァン】
もう! ##NAME1##の前なんですから、
去り際くらい、カッコ付けさせて下さいっ。
じゃ、おジャマ虫はこの辺で失礼しますから、
あとはお二人でお好きにイチャイチャして下さい!

あ、でも、ドアの向こうにはもう一人、
白衣を着たお邪魔虫が居ますから、注意して下さいね?
それじゃあ、僕はこれで!

【##NAME1##】
あ、ありがとうございましたー!

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……##NAME1##ちゃん、知ってたんだね、俺の仕事のこと。

【##NAME1##】
はい。すみません……

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃんが謝ることじゃないよ。
隠してたのは俺のほうなんだし。
でも、それなら、話は早いね。

そーゆーわけだからさ、
俺、もう、##NAME1##ちゃんと電話するの、
止めようって思って。

【##NAME1##】
……え?

【アイヴィー】
今更何言ってんだ、ってかんじだよね。
本当にごめん。今まで迷惑かけて。
俺、もう##NAME1##ちゃんには電話しないから。

【##NAME1##】
ちょっと待って下さい!
どうして、そうなるんですか?
私が悪いことをしたなら謝ります!
理由も解らないまま嫌われるなんてイヤです!

【アイヴィー】
違っ!キライだからじゃない!
スキだからだよ!

【##NAME1##】
……え?

【アイヴィー】
うわっ、俺……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……私のこと、嫌いになったから、
避けてたんじゃないんですか?

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……##NAME1##ちゃんのこと、
キライになんてなるわけないよ。

【##NAME1##】
じゃあ、なんで……

【アイヴィー】
……俺が、こんな人間だからだよ。
さっき、あいつが言ってたように、
俺は、この島の警備組織の人間なんだ。
それで、祭の日、仕事中に足をやられた。

今回は足を少し怪我したくらいで済んだけど、
俺達は、いつ死んだっておかしくない。
そういう仕事をしている人間なんだよ。

そんなヤツ、##NAME1##ちゃんには相応しくないデショ?
##NAME1##のこと、スキな男は他にも居る。
だから、##NAME1##ちゃんには、
もっとイイ男と幸せになって欲し……

【##NAME1##】
私の幸せを勝手に決めないで下さい!

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
私は前から、アイヴィーさんが警備のお仕事をしてるって、
知った上でお話ししてたんですよ!?
だから、そんなこと、関係ないんです!

私はアイヴィーさんとお話しするのが、
好きで、楽しくて、たくさん癒されてきたんです。
他の人とじゃ幸せになれません。
私はアイヴィーさんという人が好きになったんです。

私は貴方が何をしている人でも、貴方から逃げたりしません。
だからアイヴィーさんも、私からもう逃げないで……

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……ごめん。
俺、今まで勝手なことばかりしてきたね。

【##NAME1##】
本当です……

【アイヴィー】
ごめん、本当に。俺も##NAME1##ちゃんが好きだよ。
てゆうか、多分、俺のほうが何百倍も、
##NAME1##ちゃんのことを好きだよ?

【##NAME1##】
それなら私も負けません。
私のほうが何千倍もアイヴィーさんのことを好きです。

【アイヴィー】
ハハッ。絶対俺のほうが勝ってると思うけどな。

……ねえ、##NAME1##ちゃん。
本当に俺は、このまま、
##NAME1##ちゃんのことを好きでいてイイのかな?

【##NAME1##】
良いですよ。
私もアイヴィーさんのことを好きでいて良いのなら。

【アイヴィー】
……そう言われると、まだちょっと悩んじゃうケド。

【##NAME1##】
もう。そこで悩まないで下さい!
それなら、私が決めます!
私達はお互いに、お互いのことが好きなんだから、
それで良し! ほら、これで良いでしょう?

【アイヴィー】
アハハッ。うん。そーだね。
ありがと、##NAME1##ちゃん。大好きだよ。


fin
Good Ending

アイヴィーシナリオ26B

2013.12.27 (Fri) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
「次回、君があの男に電話をした時は、
必ず電話に出させてみせる」って、
ソクーロフ博士は言ってたけど。
本当にアイヴィーさんと話せるかなあ?

あ、そうだ。アイヴィーさんに電話する前に、
博士にメールしなきゃ。

えっと、「博士、こんにちは。##NAME1##です。
今、アイヴィーさんに電話しても良いでしょうか?」
はい、送信っと。

【##NAME1##】
……博士って、すぐメールに気が付いてくれるのかなあ?

【##NAME1##】
……

■背景:メール受信

【##NAME1##】
早っ!?メール、博士からだ!
「OK」だって。……簡潔なメールだなあ。
よし!じゃあ、博士を信じて、
アイヴィーさんに電話してみよう!

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
……あれ?なかなか出ないなあ……

■背景:カウンセリングルーム

【???】
ちょっ、ソクちゃん!?

【ソクーロフ】
やあ、こんにちは、##NAME1##。

【##NAME1##】
博士!

【ソクーロフ】
アイヴィーに用事だね?
今、本人に代わるから、ゆっくり話すと良い。
この男は、ここ暫く暇にしているからね。
……祭の日、警備の仕事中に足を負傷して以来、
このカウンセリングルームに入院中だから。

【アイヴィー】
なっ……アンタ、##NAME1##ちゃんに何言って!?

【ソクーロフ】
彼女はお前の本職を以前から知っていたさ。
私が教えたのだからな。

【アイヴィー】
ウソでしょ!?なんで##NAME1##ちゃんに!?

【ソクーロフ】
彼女が知りたがっていたからさ、お前のことを。

【アイヴィー】
……

【ソクーロフ】
##NAME1##、待たせてすまなかったね。
電話を代わるよ。

【アイヴィー】
ちょ、ちょっとマジで!?

【ソクーロフ】
ちなみに、このカウンセリングルームには防音処理が施されている。
この部屋で発する音声が外に漏れることはないし、
外で発する音声が中に聞こえることもない。
だから、入院患者の病室としても適した部屋なんだ。

文字通り、話し声が外に漏れることはないから、
安心して話せる空間だよ。
では私は失礼しよう。どうぞ、ごゆっくり。

【アイヴィー】
もう……何なんだよ、あのヒトは……

【##NAME1##】
アイヴィーさん。

【アイヴィー】
あ、その……

【##NAME1##】
やっと、アイヴィーさんと、
お話しできて、私、嬉しいです。
もし、もう二度とお話しできなかったら、
どうしようって思ってたから……

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃん……

【##NAME1##】
アイヴィーさん。あの、私……

【アイヴィー】
ゴメン!
俺、もう、##NAME1##ちゃんとは、
話さないって決めたから……

【##NAME1##】
えっ?

【アイヴィー】
勝手なこと言ってるよね、本当にごめん。
でも、もうダメなんだ。
俺のことはキライになってくれていい。
だから……ゴメン!

【##NAME1##】
待って!切らないで下さい!
どうしてなんですか!?
私が悪いことをしたなら謝ります!
理由も解らないまま嫌われるなんてイヤです!

【アイヴィー】
違っ!キライだからじゃない!
スキだからだよ!

【##NAME1##】
……え?

【アイヴィー】
うわっ、俺……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……私のこと、嫌いになったから、
避けてたんじゃないんですか?

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……##NAME1##ちゃんのこと、
キライになんてなるわけないよ。

【##NAME1##】
じゃあ、なんで……

【アイヴィー】
……俺が、こんな人間だからだよ。
さっき、あのヒトが言ってたように、
俺は、この島の警備組織の人間なんだ。
それで、祭の日、仕事中に足をやられた。

今回は足を少し怪我したくらいで済んだけど、
俺達は、いつ死んだっておかしくない。
そういう仕事をしている人間なんだよ。

そんなヤツ、##NAME1##ちゃんには相応しくないデショ?
##NAME1##ちゃんのこと、スキな男は他にも居る。
だから、##NAME1##ちゃんには、
もっとイイ男と幸せになって欲し……

【##NAME1##】
私の幸せを勝手に決めないで下さい!

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
私は前から、アイヴィーさんが警備のお仕事をしてるって、
知った上でお話ししてたんですよ!?
だから、そんなこと、関係ないんです!

私はアイヴィーさんとお話しするのが、
好きで、楽しくて、たくさん癒されてきたんです。
他の人とじゃ幸せになれません。
私はアイヴィーさんという人が好きになったんです。

私は貴方が何をしている人でも、貴方から逃げたりしません。
だからアイヴィーさんも、私からもう逃げないで……

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……ごめん。
俺、今まで勝手なことばかりしてきたね。

【##NAME1##】
本当です……

【アイヴィー】
ごめん、本当に。俺も##NAME1##ちゃんが好きだよ。
てゆうか、多分、俺のほうが何百倍も、
##NAME1##ちゃんのことを好きだよ?

【##NAME1##】
それなら私も負けません。
私のほうが何千倍もアイヴィーさんのことを好きです。

【アイヴィー】
ハハッ。絶対俺のほうが勝ってると思うけどな。

……ねえ、##NAME1##ちゃん。
本当に俺は、このまま、
##NAME1##ちゃんのことを好きでいてイイのかな?

【##NAME1##】
良いですよ。
私もアイヴィーさんのことを好きでいて良いのなら。

【アイヴィー】
……そう言われると、まだちょっと悩んじゃうケド。

【##NAME1##】
もう。そこで悩まないで下さい!
それなら、私が決めます!
私達はお互いに、お互いのことが好きなんだから、
それで良し! ほら、これで良いでしょう?

【アイヴィー】
アハハッ。うん。そーだね。

【##NAME1##】
良かった。やっと丸く収まりましたね。
じゃあ、私、これからも、
アイヴィーさんに電話して良いんですよね?

【アイヴィー】
うん。まだ暫くはココを出られなくて、ヒマにしてるからね。
今度からは、いつ電話してくれたって出られるから、
##NAME1##ちゃんの都合が良い時に電話して貰えたら嬉しいな。
近くに居るのはソクちゃんくらいだしさ、
ホントは俺だって、##NAME1##ちゃんといっぱい話したかったんだ。

【##NAME1##】
それじゃ、また電話します。
あ、次からは絶対、居留守禁止ですからね?

【アイヴィー】
も、もうしないよー!
本当に悪かったって思ってるんだからー。

【##NAME1##】
フフッ。解りました。それじゃまた!

アイヴィーシナリオ25G

2013.12.26 (Thu) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アルフォンソ祭が終わってから二回電話してるのに、
アイヴィーさんからはまだ何も返ってこないなあ。
どうして、電話してくれないんだろう?

……お仕事が忙しいだけなら良いんだけど、
今までなら電話に出れなくても、
「ゴメンね、まだ仕事中なんだ」って、
メールくれたりして、結構マメなタイプだったのに。
急に何のリアクションもなくなるなんて……

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
あ、そうだ、メール! アイヴィーさんにメールしてみよう!
それなら何か返信してくれるかも。

向こうは今、夜だよね。
普段ならアイヴィーさんもおうちに居る頃だ。
メール、何て書こうかな。ええっと……
「アイヴィーさん、元気ですか? 元気なら良いんですけど、
お祭りの後、電話もメールも止まってしまったので、
心配です。お仕事が忙しいんだったらごめんなさい。
時間ができたら電話かメールしてくれたら嬉しいです」

これで良いかな。送信っと。
アイヴィーさん、メール、読んでくれるかな?

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
今回もノーリアクションだったらどうしよう?
もし、故意で返事をしてないんだとしたら、
私、アイヴィーさんに嫌われちゃったのかな?

それとも、私に返事をしたくないんじゃなくて、
アイヴィーさんが返事をできない状況だったら……

■背景:着信中

【##NAME1##】
え、電話!? アイヴィーさんからだ!
もしもし、アイヴィーさん!?

■背景:保健室

【ソクーロフ】
フフッ。やあ、こんにちは、##NAME1##。

【##NAME1##】
ソ、ソクーロフ博士っ!?
あのコレ、アイヴィーさんのiPhoneでは?

【ソクーロフ】
ああ、間違いないよ。だが持ち主はもう眠っていてね。
今、電話に出ることができないんだ。

それを君に伝えておこうと思ってね。
私が丁度傍に居た時にiPhoneが光って、君の名前が見えたから。

【##NAME1##】
そ、そうでしたか。

【ソクーロフ】
フッ。電話に出たのが私で、
随分がっかりさせてしまったかな? すまなかったね。

【##NAME1##】
ああ、いえ。いいんです。
でも、あの、そこって保健室、ですよね?

【ソクーロフ】
そうだよ。

【##NAME1##】
じゃあ、アイヴィーさんも今、保健室に居るってことですか?

【ソクーロフ】
ああ。数メートル先のカウンセリングルームに居るよ。
彼のiPhoneを持って、私がこちらに来たんだ。

【##NAME1##】
さっき博士はアイヴィーさんは眠ってるって、
仰ってましたけど、もうこんな遅い時間なのに、
どうしてアイヴィーさんが保健室で眠ってるんですか?

今日は残業でおうちに帰るのが面倒臭くなっちゃって、
保健室に一泊してるんでしょうか?
それとも、どこか身体の具合が悪かったり、
怪我をして保健室に居るわけでは……

【ソクーロフ】
察しが早いね、##NAME1##。
そう。今、保健室に入院させているんだよ。
先日、アイヴィーが負傷したのでね。

【##NAME1##】
……先日ってお祭りの日ですか?
警備の仕事をしている時に怪我を?

【ソクーロフ】
おや? よく知っていたね、彼が警備の人間だと。
アイヴィー本人から、そう話したのかい?

【##NAME1##】
あ、いいえ……

【ソクーロフ】
ほう。では……ウーティスの子から聞いたのかな?

【##NAME1##】
はい……

【ソクーロフ】
成程。では隠す必要もないね。
本人の口からは言い難いだろうから、私から教えるよ。

怪我をしたのは、君の推察通り、
アルフォンソ祭の夜、警備の仕事をしている時だ。
生徒の命を狙って島に上陸した侵入者に、
左の太ももを刃物で刺されたんだ。

だから、この保健室に入院させているんだよ。
身体が資本の職場に、ろくに歩行もできない司令官が居ても
邪魔なだけだろうからね。

【##NAME1##】
歩けない程の怪我……アイヴィーさんが……

【ソクーロフ】
君がそこまで心配する類の怪我ではないよ。

【##NAME1##】
えっ? 大丈夫なんですか?

【ソクーロフ】
ああ。普通の人間なら全治ニか月程だが、
あれは回復力が高いから一か月程で治してしまうだろう。

【##NAME1##】
ああ、なんだ、治る怪我だったんですね。良かった……
もう一生歩けないくらいなのかと思っちゃいました。

【ソクーロフ】
そこまでの怪我は負えない身体なのだろうね、あれは。

【##NAME1##】
……え?

【ソクーロフ】
しかし、今は立派な入院患者だからね。
六年、あの男を診てきたが、
これほどの怪我を負ったのは初めてだよ。

身の回りのことが一人でできず、
全て、私が世話を焼いているのだから。
それで私も、暫くここに寝泊まりしているんだ。

【##NAME1##】
ええっ!? じゃ、じゃあ!
朝から晩まで、ずっと博士が、
アイヴィーさんの身の回りのお世話を!?

【ソクーロフ】
ああ。仕方ないね。それが私の仕事だから。

【##NAME1##】
(あわわわわ……)

【ソクーロフ】
ところで、アイヴィー本人とは話をしたのかい?
彼が「警備の人間」だと、君が既に知っているということを。

【##NAME1##】
あ、いいえ……そういう話はまだしてなくて……

【ソクーロフ】
成程……

【##NAME1##】
博士? どうしたんですか?

【ソクーロフ】
##NAME1##? 念の為、君の口から、
聞いておきたいことがあるんだが、良いかな?

【##NAME1##】
……何でしょう?

【ソクーロフ】
君は好きかい? アイヴィーのことが。

【##NAME1##】
ええっ!? な、何なんですか、いきなり!?

【ソクーロフ】
フフッ。可愛い顔をして。

【##NAME1##】
ちょっと、博士……

【ソクーロフ】
否定もしてくれないようだし、肯定と受け取って構わないかな?
そもそも、君の顔にはあの男のことが好きだと、
はっきり書いてあるのだがね?

【##NAME1##】
そ、そんなこと……

【ソクーロフ】
##NAME1##。私の前で隠し事ができると思っているのかな?

【##NAME1##】
そ、れは……

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
あれは今眠っているのだから、
本人に聞かれる心配は要らないよ?
君は、誰が好きなんだい?

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
口に出して言ってごらん? 君の正直な気持ちを。

【##NAME1##】
……私、アイヴィーさんのことが好きです。

【ソクーロフ】
……そう。やっと、君の心と言葉が一致したね。
それが君の素直で大切な気持ちだ。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
それで、君の気持ちは、あの男にはまだ伝えていないのかい?

【##NAME1##】
そ、そりゃそうですよ……

【ソクーロフ】
どうして伝えないんだい?

【##NAME1##】
ど、どうしてって……

【ソクーロフ】
このままだと、あの男は君に何も言わないまま、
君の前から消えてしまうよ?

【##NAME1##】
えっ? アイヴィーさんが私の前から消えてしまうって、
どういうことですか?

【ソクーロフ】
##NAME1##。ここ最近、何度か、
あの男に電話をかけてくれたんじゃないのかな?

【##NAME1##】
あ、はいっ! お祭りが終わってから、
二回くらい電話したんですけど、
何のお返事もなくて……って!
そんなこと、どうして博士が知ってるんですか!?

【ソクーロフ】
見かけたからだよ? 祭のあと、
アイヴィーは保健室に入院させていた、と言っただろう?

その間も彼のiPhoneは何度か鳴っていた。
職場からかかってきた電話にはすぐに出ていたが、
鳴っているのに出ない時もあったんだ。

まるで、懺悔するかのように目を瞑り、
鳴り続けるiPhoneを握り締めていたよ。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
99%、それが君からの電話だったと思うよ?
あの男は、相手が君だと解っていて、
敢えて、出なかったんだ。

【##NAME1##】
……どうしてですか?

【ソクーロフ】
それは……尋ねる相手が違うだろうね。
さて。すまないが、そろそろ失礼しようかな。
あの男が起きてくると困るからね。

【##NAME1##】
あ、そうですね。

【ソクーロフ】
君から電話があったことは私からも伝えておくよ。
彼にはまた電話をかけてやってくれるかい?

【##NAME1##】
はい、解りました。

【ソクーロフ】
ではおやすみ、##NAME1##。

【##NAME1##】
おやすみなさい、博士。

アイヴィーシナリオ25B-2

2013.12.25 (Wed) Category : memo

■背景:保健室

【##NAME1##】
私が好きなのは……博士です!

【ソクーロフ】
……え?

【##NAME1##】
アイヴィーさんも良い人だなって思いましたけど、
私が好きなのはやっぱり……博士なんです!

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
本当は前から博士のこと素敵な人だなあって思ってたんです。
でも博士は、私のことなんか、
全然気にしてないみたいだったから諦めかけてたんです。
でも、博士に「誰が好きなんだい」って聞かれたら、
最初に浮かんだ人は、博士でした。
急にこんなこと言いだして、ごめんなさい。

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
……博士? あの、何か言って下さい……

【ソクーロフ】
ああ、すまない。余りの出来事に、
脳が対応しきれていなかったようだ。
君は本当に、私の想像を遥かに超えてくる……

【##NAME1##】
その、博士は私のこと、どう思っていましたか?
やっぱり、生徒の姉としてしか見ていませんでした?

【ソクーロフ】
いや……

【##NAME1##】
……え?

【ソクーロフ】
『生徒の姉』というだけでなかったよ。
それでは不足している、と思う。

【##NAME1##】
えっ……

【ソクーロフ】
……君は、弟想いで、誰にも優しく、
周囲に対して、繊細な気遣いの出来る人だ。
おっとりしているかと思えば、
鋭い観察眼や適確な判断力も兼ね備えている。

自覚はないようだが、本当に君は、
理想的な優しさと賢さを兼ね備えた女性だ。

君のような女性なら、あの男のことも、
全てを受け止め、優しく包み込んでくれる。
君にならあの男を任せられると期待していた。

しかし……私は見誤っていたようだね。
君が好意を抱いている相手はあの男かと思っていたんだが、
まさか……私だったなんて……

【##NAME1##】
えっと、なんか思ったより、
私に好印象を抱いてくれてたみたいで、
コッチもちょっとビックリなんですけど……
それは、つまり、前向きに受け取って良いんでしょうか?

【ソクーロフ】
前向き?

【##NAME1##】
もしかして、ですけど、博士も私のこと、
ちょっと好きだったのかなーって。

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
(えっ!? 博士がちょっと赤くなってる!?)

【ソクーロフ】
……好ましい女性だと思っていたのは、確かだね。
君と想いが通じ合ったら、
あの男はどんなに幸せだろう、と思っていたから。
……しかし、それを自分に置き換えて、
考えたことはなかったから……
その……すまない。まだ私は混乱しているようだ。

【##NAME1##】
フフフッ。

【ソクーロフ】
##NAME1##。どうして笑うんだい?

【##NAME1##】
だって、そんなに可愛い博士、今まで見たことなかったから。

【ソクーロフ】
……可愛い? 私が?

【##NAME1##】
博士。顔、真っ赤です。

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
ねえ、博士? 私は博士のこと好きで、
博士も私のこと「好ましい女性だ」って、
思っててくれたってことは、
私達、実は両想いだったってことですよね?

【ソクーロフ】
……そう、なるね、確かに。

【##NAME1##】
やったー! ウソみたい!
博士と両想いになれるなんて!

【ソクーロフ】
……私のほうが信じられない気持ちだよ。
まさか、君が私のことを想っていてくれたなんて。

【##NAME1##】
好きでしたよ。
私、博士の本当は優しいところが大好きなんです。

【ソクーロフ】
優しい?

【##NAME1##】
博士はさっき、私のこと、
「自覚はないようだが、理想的な優しさを持ってる」
って言ってくれましたけど、博士のほうがよっぽど、
「自覚はないけど優しい人」だと思いますよ?

【ソクーロフ】
自分ではそのように思ったことはなかったが。
……君が言うなら、そうなのかもしれないな。

【##NAME1##】
そんなに素直なこと言う博士も珍しいですね。

【ソクーロフ】
君の前でだけだよ。自分でも驚いている。
こんなに胸があたたかく、満たされた気持ちになったのは、
生まれて初めての経験だ。

【##NAME1##】
私もです! やっぱり私、博士が大好き!


fin
Sokurov Ending

アイヴィーシナリオ25B-1メール

2013.12.24 (Tue) Category : memo

---------------------------------------------
from:ソクーロフ
件名:ソクーロフです
---------------------------------------------
##NAME1##へ

メールは無事に君の元へ届いたかな?
届いていたら返信を頼むよ。

P.S.
先程は私の頼みを聞いてくれて本当にありがとう。


ソクーロフ
---------------------------------------------

アイヴィーシナリオ25B-1

2013.12.24 (Tue) Category : memo

■背景:保健室

【##NAME1##】
……私、アイヴィーさんのことが好きです。

【ソクーロフ】
……そう。やっと、君の心と言葉が一致したね。
それが君の素直で大切な気持ちだ。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
それで、君の気持ちは、あの男にはまだ伝えていないのかい?

【##NAME1##】
そ、そりゃそうですよ……

【ソクーロフ】
どうして伝えないんだい?

【##NAME1##】
ど、どうしてって……

【ソクーロフ】
このままだと、あの男は君に何も言わないまま、
君の前から消えてしまうよ?

【##NAME1##】
えっ? アイヴィーさんが私の前から消えてしまうって、
どういうことですか?

【ソクーロフ】
##NAME1##。ここ最近、何度か、
あの男に電話をかけてくれたんじゃないのかな?

【##NAME1##】
あ、はいっ! お祭りが終わってから、
二回くらい電話したんですけど、
何のお返事もなくて……って!
そんなこと、どうして博士が知ってるんですか!?

【ソクーロフ】
見かけたからだよ? 祭のあと、
アイヴィーは保健室に入院させていた、と言っただろう?

その間も彼のiPhoneは何度か鳴っていた。
職場からかかってきた電話にはすぐに出ていたが、
鳴っているのに出ない時もあったんだ。

まるで、懺悔するかのように目を瞑り、
鳴り続けるiPhoneを握り締めていたよ。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
99%、それが君からの電話だったと思うよ?
あの男は、相手が君だと解っていて、
敢えて、出なかったんだ。

【##NAME1##】
……どうしてですか?

【ソクーロフ】
フッ。流石に、そこまでは教えられないね。
本人に聞いてみてくれるかい?

【##NAME1##】
でも、次も電話に出て貰えなかったら……

【ソクーロフ】
協力するよ。

【##NAME1##】
え?

【ソクーロフ】
私が君達に協力する。
次回、君があの男に電話をした時は必ず電話に出させてみせる。
君達が今まで言えなかった想いを伝え合えるように、
影ながらフォローさせて頂くよ。

【##NAME1##】
そんな……どうして博士が、
そこまで私達に協力してくれるんですか?

【ソクーロフ】
おや? そんなに不思議かい?

【##NAME1##】
はい、とても……

【ソクーロフ】
友情に熱い男、とは思って貰えないのかな?

【##NAME1##】
いやー、ちょっと……あ、いえ、スミマセン……

【ソクーロフ】
フフッ。そうか。やはり、君には敵わないようだね。

【##NAME1##】
……と、言いますと?

【ソクーロフ】
君が思う通り、私はね?
『友情に熱い男』ではなく『非情な研究者』なんだよ。
私は君と、取り引きがしたいんだ。

【##NAME1##】
……トリヒキ?

【ソクーロフ】
そう。取り引き。私が君に協力する代わりに、
君も、私に協力して欲しいことがあるんだ。
……このようなことを他人に頼むなど、
カウンセラーとしては、失格だがね。

【##NAME1##】
カウンセラー失格の頼み事って……

【ソクーロフ】
……本当は、私一人の力で辿り着きたかった。
だが、六年かけても不可能だった。
おそらくこの先も、私ではゴールに辿り着けないのだろう。

これは、世界中で、たった一人、君にしかできないことなんだ。
だから私は、君に託したい。カウンセラーとして、
許されない行為でも、君に賭けてみたいんだ。

【##NAME1##】
ちょ、ちょっと待って下さい。何のことなんですか、一体……

【ソクーロフ】
聞いてくれるかい? 私の頼みを。

【##NAME1##】
……私でお役に立てるか約束できないですけど、
とりあえず、話だけ聞かせて下さい。

【ソクーロフ】
ありがとう、##NAME1##。頼みというのはね?
何年かかっても良いんだが、
あの男の秘密を聞き出し、あとで私に教えて欲しいんだ。
もちろん、私に口外することは、アイヴィー本人には内密にね?

【##NAME1##】
ええっ!?

【ソクーロフ】
どうだい? 実に姑息で卑怯な頼み事だろう?

【##NAME1##】
い、いやあ、そこまでは思っておりませんけれども……

【ソクーロフ】
おや、そうかい? 私は自分で思っているのだけれどね。
カウンセラーを務める者として、クライアントの信頼を裏切る、
極めて非道な行為だと。

【##NAME1##】
ご自分でそう思ってるのに、どうしてそんな頼み事を私に?

【ソクーロフ】
知りたいんだ。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
どうしても、答えが知りたい。
出会った時からずっと知りたいと思っていたが叶わずにいた。
私の手で聞き出すことができないのなら、
せめて、答え合わせだけでも。

【##NAME1##】
答え合わせ? じゃあ、博士は答えを持ってるってことですか?

【ソクーロフ】
……ああ。推測だがね。
こうだったのではないか、という想像はあるよ。
先日、ふと、答えが降りてきたんだ。
私の回答が、正解でないことを祈っているがね。

【##NAME1##】
……それで、私に聞き出して欲しいアイヴィーさんの秘密って、
一体何のことなんです?

【ソクーロフ】
あの男が、物理的、かつ精神的に、
胸に負った深い古傷のことだよ。

【##NAME1##】
胸の傷? ……あ。それって左胸にある切り傷のことですか?

【ソクーロフ】
これは驚いたね。その傷だ。
まさか、既に本人の口から聞いているのかい?

【##NAME1##】
いえ、偶然見ちゃったと言いますか、
電話したら、アイヴィーさんがシャワー上がりで……
というか、最初に出たのはシルヴァンさんだったんですけど……

【ソクーロフ】
成程、シルヴァンが。なかなかの修羅場を経験したようだね?
偶然とは言え、君が既に傷を見ているなら話は早い。
##NAME1##。その時、傷について、
本人は何も口にしなかったんだろう?

【##NAME1##】
はい。
(シルヴァンさんに告白されてそれどころじゃなかったし……)

【ソクーロフ】
私が見るに、あの古傷は、あの男にとって生涯で最も深い傷だ。
しかし、それについて、本人は語ろうとしない。
私がこれまで、何度尋ねても決して口を割ろうとはしなかった。

【##NAME1##】
じゃあ、本人にとって、
誰にも言いたくないことなんじゃないですか?
博士にも話さないってことは、
何か、どうしても言えない理由があるのかも。
もし、そうなら、無理に聞き出さないほうが
良いんじゃないでしょうか?

【ソクーロフ】
うん。私もね、そう考えていて時期もあったよ。
しかし、あの男の観察を続ける程、『声』が聞こえてくるんだ。
「いつか、誰かに話したい」「全てを打ち明けてしまいたい」と。
あの男は心の奥底で、そう願っているんだよ。

【##NAME1##】
そんな秘密を、私に聞き出せというんですか?
博士で無理だったのなら、私にもできませんよ。

【ソクーロフ】
できるよ、君なら。必ずね。

【##NAME1##】
(……どうして、そんなふうに言い切れるんだろう?)

【ソクーロフ】
さあ、どうかな? 私と取り引き、してくれるかい?

【##NAME1##】
えっと……私が次にアイヴィーさんに電話した時、
必ず電話に出るよう博士が取り計らってくれる代わりに、
私が、アイヴィーさんの傷について聞き出して、
それを博士に教える、という取り引き、ですよね?

【ソクーロフ】
うん。ちなみに、君のほうは期限を設けないよ。
いくら君でも、すぐには無理だろうからね。
何年かかっても良いんだ。
もし上手く聞き出せた時、私のことを覚えていたら、
私にもそっと答えを教えて欲しい。

【##NAME1##】
博士……

【ソクーロフ】
そう考えれば、短期的には君に有利で、
決して君には損のない取り引きだと思うが。
どうだろう? 協力して貰えるかな?

【##NAME1##】
……解りました。協力します。

【ソクーロフ】
取り引き成立、だね。ありがとう、##NAME1##。

【##NAME1##】
でも、博士。私が博士に協力する気になったのは、
ギブ・アンド・テイクというだけじゃありませんから。

【ソクーロフ】
ん? ではどうして協力してくれるんだい?

【##NAME1##】
博士が『非情な研究者』としてじゃなく、
きっと『六年間、傍に居た友人』として、
アイヴィーさんのことを心配してくれてるからです。

アイヴィーさんが自分の過去を誰かに告白することが、
アイヴィーさんにとって、とても重要なことだって、
それが何よりの癒やしになる筈だって、
博士は、そう思っているんでしょう?

だから私は協力します。
アイヴィーさん本人と、友人を想う博士の為に。

【ソクーロフ】
フフッ。

【##NAME1##】
もう! どうしてそこで笑うんですか?
私は真面目に言ってるんですよ!

【ソクーロフ】
ああ、すまない。しかし、本当に君は……

【##NAME1##】
……何ですか?

【ソクーロフ】
いや、すまない。何でもないよ。

【##NAME1##】
(気になる……)

【ソクーロフ】
ああ、すっかり長話になってしまったね。
すまない。では、そろそろ失礼しようかな。

【##NAME1##】
あ、はい。解りました。

【ソクーロフ】
ああ、そうだ。
確実に、あの男を電話に出させる為に、
電話をする前、私に一本、メールをくれるかね?
もし、タイミング悪く、私が居ない間に、
電話が来たら、私も対応できないから。

【##NAME1##】
そっか、そうですね。

【ソクーロフ】
では、すまないが、今、口頭で、
君のメールアドレスを教えてくれるかな?

【##NAME1##】
あ、はい。私のアドレスは――

【ソクーロフ】
――うん……うん。解ったよ、ありがとう。
では後程、試しにメールを送るから、
私のメールアドレスも登録して欲しい。

【##NAME1##】
はい、解りました。

【ソクーロフ】
今日は、本当に君と話せて良かった。
ありがとう、##NAME1##。
君達の幸福な未来を心から願っているよ?

【##NAME1##】
気が早いと思いますけど……ありがとうございます。
じゃ、失礼します。おやすみなさい。

【ソクーロフ】
うん。おやすみ、##NAME1##。

アイヴィーシナリオ25B

2013.12.23 (Mon) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アルフォンソ祭が終わってから二回電話してるのに、
アイヴィーさんからはまだ何も返ってこないなあ。
どうして、電話してくれないんだろう?

……お仕事が忙しいだけなら良いんだけど、
今までなら電話に出れなくても、
「ゴメンね、まだ仕事中なんだ」って、
メールくれたりして、結構マメなタイプだったのに。
急に何のリアクションもなくなるなんて……

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
あ、そうだ、メール! アイヴィーさんにメールしてみよう!
それなら何か返信してくれるかも。

向こうは今、夜だよね。
普段ならアイヴィーさんもおうちに居る頃だ。
メール、何て書こうかな。ええっと……
「アイヴィーさん、元気ですか? 元気なら良いんですけど、
お祭りの後、電話もメールも止まってしまったので、
心配です。お仕事が忙しいんだったらごめんなさい。
時間ができたら電話かメールしてくれたら嬉しいです」

これで良いかな。送信っと。
アイヴィーさん、メール、読んでくれるかな?

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
今回もノーリアクションだったらどうしよう?
もし、故意で返事をしてないんだとしたら、
私、アイヴィーさんに嫌われちゃったのかな?

それとも、私に返事をしたくないんじゃなくて、
アイヴィーさんが返事をできない状況だったら……

■背景:着信中

【##NAME1##】
え、電話!? アイヴィーさんからだ!
もしもし、アイヴィーさん!?

■背景:保健室

【ソクーロフ】
フフッ。やあ、こんにちは、##NAME1##。

【##NAME1##】
ソ、ソクーロフ博士っ!?
あのコレ、アイヴィーさんのiPhoneでは?

【ソクーロフ】
ああ、間違いないよ。だが持ち主はもう眠っていてね。
今、電話に出ることができないんだ。

それを君に伝えておこうと思ってね。
私が丁度傍に居た時にiPhoneが光って、君の名前が見えたから。

【##NAME1##】
そ、そうでしたか。

【ソクーロフ】
フッ。電話に出たのが私で、
随分がっかりさせてしまったかな? すまなかったね。

【##NAME1##】
ああ、いえ。いいんです。
でも、あの、そこって保健室、ですよね?

【ソクーロフ】
そうだよ。

【##NAME1##】
じゃあ、アイヴィーさんも今、保健室に居るってことですか?

【ソクーロフ】
ああ。数メートル先のカウンセリングルームに居るよ。
彼のiPhoneを持って、私がこちらに来たんだ。

【##NAME1##】
さっき博士はアイヴィーさんは眠ってるって、
仰ってましたけど、もうこんな遅い時間なのに、
どうしてアイヴィーさんが保健室で眠ってるんですか?

今日は残業でおうちに帰るのが面倒臭くなっちゃって、
保健室に一泊してるんでしょうか?
それとも、どこか身体の具合が悪かったり、
怪我をして保健室に居るわけでは……

【ソクーロフ】
君には少しショックを与えてしまう話かもしれないが、
聞きたいかい?

【##NAME1##】
……はい。

【ソクーロフ】
アイヴィーは、左足を負傷して、今は一人で歩けない。

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
彼が警備の人間だということは前に話したね?

【##NAME1##】
あ、はい……

【ソクーロフ】
怪我をしたのは、アルフォンソ祭の夜、
警備の仕事をしている時だ。
生徒の命を狙って島に上陸した侵入者に、
左の太ももを刃物で刺されたんだ。

だから、この保健室に入院させているんだよ。
身体が資本の職場に、ろくに歩行もできない司令官が居ても
邪魔なだけだろうからね。

【##NAME1##】
歩けない程の怪我……アイヴィーさんが……

【ソクーロフ】
君がそこまで心配する類の怪我ではないよ。

【##NAME1##】
えっ? 大丈夫なんですか?

【ソクーロフ】
ああ。普通の人間なら全治ニか月程だが、
あれは回復力が高いから一か月程で治してしまうだろう。

【##NAME1##】
ああ、なんだ、治る怪我だったんですね。良かった……
もう一生歩けないくらいなのかと思っちゃいました。

【ソクーロフ】
そこまでの怪我は負えない身体なのだろうね、あれは。

【##NAME1##】
……え?

【ソクーロフ】
しかし、今は立派な入院患者だからね。
六年、あの男を診てきたが、
これほどの怪我を負ったのは初めてだよ。

身の回りのことが一人でできず、
全て、私が世話を焼いているのだから。
それで私も、暫くここに寝泊まりしているんだ。

【##NAME1##】
ええっ!? じゃ、じゃあ!
朝から晩まで、ずっと博士が、
アイヴィーさんの身の回りのお世話を!?

【ソクーロフ】
ああ。仕方ないね。それが私の仕事だから。

【##NAME1##】
(あわわわわ……)

【ソクーロフ】
ところで、アイヴィー本人とは話をしたのかい?
彼が「警備の人間」だと、君が既に知っているということを。

【##NAME1##】
あ、いいえ……そういう話はまだしてなくて……

【ソクーロフ】
成程……

【##NAME1##】
博士? どうしたんですか?

【ソクーロフ】
##NAME1##? 念の為、君の口から、
聞いておきたいことがあるんだが、良いかな?

【##NAME1##】
……何でしょう?

【ソクーロフ】
君は好きかい? アイヴィーのことが。

【##NAME1##】
ええっ!? な、何なんですか、いきなり!?

【ソクーロフ】
フフッ。可愛い顔をして。

【##NAME1##】
ちょっと、博士……

【ソクーロフ】
否定もしてくれないようだし、肯定と受け取って構わないかな?
そもそも、君の顔にはあの男のことが好きだと、
はっきり書いてあるのだがね?

【##NAME1##】
そ、そんなこと……

【ソクーロフ】
##NAME1##。私の前で隠し事ができると思っているのかな?

【##NAME1##】
そ、れは……

【ソクーロフ】
……

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
あれは今眠っているのだから、
本人に聞かれる心配は要らないよ?
君は、誰が好きなんだい?

【##NAME1##】
……

【ソクーロフ】
口に出して言ってごらん? 君の正直な気持ちを。

【##NAME1##】
(私の正直な気持ちは?)

→……私、アイヴィーさんのことが好きです。

→私が好きなのは……博士です!

アイヴィーシナリオ24

2013.12.17 (Tue) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アイヴィーさんから、電話来ないなあ。
アルフォンソ祭から何日か経ったけど、
アイヴィーさん、まだ忙しいのかな?
もしかしたら、お祭りの前より、
お祭りの後のほうが、忙しいのかも。

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
でも、やっぱり心配だから、
もう一回電話してみよう!

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
……出ない。
今日も忙しかったのかもしれないな。

アイヴィーシナリオ23

2013.12.11 (Wed) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アルフォンソ祭、無事終わったかなあ。
向こうは今、お祭り翌日の夜だよね?
もうアイヴィーさんに電話しても大丈夫かな?
いつもなら、おうちに帰ってきてる時間だけど……

【##NAME1##】
ちょっとだけ、電話してみよう!

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
……出ないや。まだ忙しいのかな?

【##NAME1##】
それとも、今日は疲れて、
もう眠っちゃってるのかもしれないな。
また今度かけてみよう。

アイヴィーシナリオ22

2013.12.06 (Fri) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
ついに今日がアルフォンソ祭当日か。
アイヴィーさん、大丈夫かなあ。
本当は声が聞きたいけど、電話はできないなあ。
今日は一日中、忙しいだろうし。
とにかく、今日一日、
皆が無事に過ごせますように……

■背景:着信中

【##NAME1##】
電話!?
もしかして、アイヴィーさん!?

■背景:街中

【ユウタ】
おーい! 姉貴ー!

【##NAME1##】
なんだ、ユウタか……

【ユウタ】
な、なんだって何だよ、もー!
こっちはアルフォンソ祭当日なんだよー?

【##NAME1##】
あれ? ユウタも仮装してるの?
それは……ヒヨコ?

【ユウタ】
もう! ちーがーうー!
俺はヒヨコじゃなくて、ナイチンゲール!

【アルフレッド】
ハハハッ! イイ線いってるじゃん。
どっちにしろ鳥なんだからさ。

【##NAME1##】
うわ! レッドさんは海賊ですね!?

【アルフレッド】
そ! アルフォンソ王のマブダチ、
アルビン・テイラーさ!

【##NAME1##】
カッコイイ! やっぱり似合うなあ、海賊!

【アルフレッド】
あ、カッコイイ?
キミに言われると格別だなー!
ねえ、もっと言ってよ!

【##NAME1##】
レッドさん、ホントにカッコイイです!

【アルフレッド】
ヤベ。言われ慣れてるのに、
今日はなんか照れるぜ。

【アンリ】
##NAME1##。
単細胞にそういうことを言わないでくれる?
煩くなるだけだから。

【##NAME1##】
わ、アンリさんもステキですね!
それは何の仮装なんですか?

【アルフレッド】
アンリは、アンジェロなんとかっていう、
毒殺一家の末弟の役なんだ。ピッタリだろ?

【アンリ】
それは、喧嘩を売られてると思って良いのかな?

【ジョシュア】
ああ、ここに居た。
みんな、そろそろパレードが始まるから移動しよう。
あれ? シルヴァンとハルヤはまだ来ていないのかい?

【##NAME1##】
ジョシュアさん!

【ジョシュア】
##NAME1##。こんにちは。
あっ、今日はこんな格好でごめんね。
生徒代表はアルフォンソ王の仮装をする伝統なんだ。

【##NAME1##】
カッコイイですー!
しかも長髪で……すごく似合ってます!
絵本に出てくる王子様みたい!

【ジョシュア】
ありがとう……
君にそう言われるとなんだか恥ずかしいな。

【アルフレッド】
おい、##NAME1##ー。
なんか俺見た時よりテンション上がってねえ?
てゆうか、俺も今日は長髪なんですけどー?

【##NAME1##】
え? あ、ほんとだ!
すみません! 今、気が付きました!

【アルフレッド】
今かよっ!?

【ユウタ】
あ、シルヴァンとハルヤ来たよ!

【シルヴァン】
お待たせしましたー!
サムライ・ブラザーズ参上でーす!

【ハルヤ】
ごめんね、遅くなっちゃって。
「着付けするから動かないで」って言ってるのに、
シルヴァンがテンション上がっちゃって、
全然じっとしててくれないんだもん。

【シルヴァン】
だってー、おキモノがすっごくキレイでー!
おキモノを貸して下さったハルヤのお母様に本当に感謝ですー!
お返しする時にお礼のプレゼントお送りしなくっちゃっ!

【ハルヤ】
え? いいよ、そんなことしなくて。
あれ? ユウタ、もしかして、
その電話、繋がってる?

【シルヴァン】
えっ? ##NAME1##?

【##NAME1##】
あ、ど、どうも……
こんにちは、ハルヤさん、とシルヴァンさん……
(もう! あんな告白されたあとで、
シルヴァンさんの顔見られないよー!)

【ユウタ】
シルヴァンもハルヤもカッコイイー!
ハルヤが着物似合うのは解るけど、
シルヴァンも似合ってるよー。ね、姉貴?

【##NAME1##】
う、うんっ!
ハルヤさんは完璧にしっくりきてるし、
シ、シルヴァンさんは、その……
派手なかんじがステキですね!

【シルヴァン】
……もー! ##NAME1##ー、
僕は『派手』なだけですかー?

【##NAME1##】
あ、いえ、すみません!
カッコイイですカッコイイです、ホント!

【ハルヤ】
……ん?

【ジョシュア】
さあ、これで、みんな揃ったね。
パレードの時間だから、そろそろ移動しよう?

【シルヴァン】
はーい!
じゃ行きましょっ、ハルヤ。
いざ、カマクラー!

【ハルヤ】
……今日のシルヴァン、
絶対テンションおかしいよ……

【アルフレッド】
よっしゃー!
いっちょ、派手にぶちかましますかっ!

【アンリ】
海賊役だからって、
パレードで暴れないでよ?

【アルフレッド】
ハハハッ。そいつは約束できねーなー。
今日の俺は大海賊アルビン・テイラー様だから!
てか、お前も毒殺魔役だからって、
俺に毒を盛んなよー?

【アンリ】
フフッ。それは約束できないね。
今日の僕はアンジェロ・ボルジアだから。

【ユウタ】
じゃ、姉貴、俺達、行ってくるね!

【##NAME1##】
うん。行ってらっしゃい。
今日は一日、お祭り楽しんでね。
……あ、そうだ。ねえ、ユウタ!

【ユウタ】
ん? なあに?

【##NAME1##】
あの、今日、生徒以外の人に会った?

【ユウタ】
え? 生徒以外の人?

【##NAME1##】
例えば、博士とかアイヴィーさんとか、
生徒以外の人はお祭りに参加してるのかなーって思って。

【ユウタ】
あー、博士にはさっき会ったよ?
博士はお医者さんとして近くで待機してくれてるみたい。
アイヴィーさんには今日は会ってないなあ。
でも、タクシードライバーさんだから、
今はお仕事、忙しいんじゃない?
姉貴、博士かアイヴィーさんに用事でもあった?

【##NAME1##】
あ、ううん!
ちょっと気になっただけだから。
じゃ、パレード楽しんできてね!

【ユウタ】
うんっ! 行ってきまーす!

◼︎背景:黒

【##NAME1##】
ユウタ達、今日はお祭りで、
楽しそうだったな。

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
アイヴィーさんは、今、どこに居るのかな……

アイヴィーシナリオ21-2

2013.12.02 (Mon) Category : memo

■背景:リビング

【##NAME1##】
はい。私もシルヴァンさんが好きです。

【シルヴァン】
##NAME1##!
……ああ、やっと言ってくれましたね!
僕もです。僕も貴女が大好きです。
やっと僕は、貴女だけのものになれました。
こんなに幸せな気持ちは初めてです!

【##NAME1##】
私もシルヴァンさんに、
そんなに好きって言って貰えて幸せな気持ちです。

【シルヴァン】
ありがとうございます、##NAME1##。
僕達、今日から恋人同士ですね。
ずっとこの日を待っていたんですよ。
僕、貴女を一生、大切にしますから。

【##NAME1##】
……それって、なんだかプロポーズみたいですね。

【シルヴァン】
そうですよ?
僕は一生、貴女の傍に居たいんですから。
他の誰にも、心惹かれたりしません。
ずっと、貴女だけです。
##NAME1##はこの先、僕以外の男に、
心変わりするご予定でもあるのですか?

【##NAME1##】
いえっ! 私だって、そんな予定はありませんよ!

【シルヴァン】
良かった。では一生のパートナーとして、
改めて、プロポーズしますよ、##NAME1##。

僕が愛しているのは貴女だけです。
死ぬまで、貴女のお傍に居ることを誓います。
僕と結婚して下さいますか?

【##NAME1##】
……はい。

【シルヴァン】
ありがとうございます!
今日は僕達の想いが通じ合った日、
そして、大切な婚約記念日ですね!

【アイヴィー】
シャワー空いたぞー。

【シルヴァン】
おや、アイヴィー。

【アイヴィー】
シルヴァン、お前さんもシャワー入るかー?

【シルヴァン】
アイヴィー、アイヴィー!
とってもハッピーなニュースがあるんです!

【アイヴィー】
んー。何よ。ちょ、ソレ通話中?
映ってるのって、##NAME1##ちゃんっ!?

【シルヴァン】
はいっ。僕達、結婚することになりました!

【アイヴィー】
どっしぇえええー!?


fin
Sylvain Ending

アイヴィーシナリオ21-1

2013.11.29 (Fri) Category : memo

■背景:リビング

【##NAME1##】
そ、そんなこと、急に言われても……

【シルヴァン】
まだ、結論は出ませんか。そうですよね。
突然、こんなお話をして、すみませんでした。
貴女からアイヴィーのiPhoneに電話がきたのを見て、
僕、ちょっと焦ってしまいましたね。

アイヴィーに先を越されたと思ったら、
想いを抑えられなくて、告白までしてしまいました。
急に答えを強いるようなことを言ってすみません。
反省しています。本当にすみませんでした。

あの、これからも、今まで通り、
仲の良いお友達で居てくれますか?

【##NAME1##】
はい、もちろんです。

【シルヴァン】
良かった。貴女は本当に優しい方ですね。
ではお友達として、じっくり待つことにします。
いつか、僕が貴女に認めて貰える日が来るまで。

今はただ覚えておいて下さい。
僕は貴女のことが好きだという気持ちだけは、
忘れないで頂けますか?
そしてもし、その気持ちに応えても良い、
と思う時が来たら、その時は教えて下さいね?

【アイヴィー】
シャワー空いたぞー。

【シルヴァン】
おや、アイヴィー。上がったんですか。

【アイヴィー】
おう。お前さんもシャワー入るかー?

【シルヴァン】
ええ。そうします。それから、すみません。
少し、アイヴィーのiPhoneをお借りしていました。
アイヴィーも##NAME1##とお話しします?
お電話、まだ繋がっていますから。ほら。

【アイヴィー】
お電話って……えっ!?

【##NAME1##】
(わっ、アイヴィーさん、上半身ハダカ!?)

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃん!?

【シルヴァン】
ああ、すみません。
シャワー上がりの姿をお見せして。

【アイヴィー】
わ! ゴメン、##NAME1##ちゃん!
今、何か着てくるからっ!

【##NAME1##】
(……今、アイヴィーさんの左胸に大きな傷があったような。
大分、昔のものみたいだけど、
あんなに深そうな切り傷……どうしたんだろう?)

【シルヴァン】
フフフッ。あんなに慌てちゃって。
大人のクセにカワイイ人ですよね、アイヴィーって。

【##NAME1##】
もう、シルヴァンさん……

【シルヴァン】
スミマセン。
アイヴィーのセクシーショットをサービスしちゃって。
でも、見て悪いモノではなかったでしょう?
僕もアイヴィーはイイ身体してるなあって思うくらいですもん。

【アイヴィー】
な、何言ってんだよ、お前はっ!

【シルヴァン】
ああ、お帰りなさい。
もう服を着てきたんですね。

【アイヴィー】
シルヴァン、お前、なんで、
##NAME1##ちゃんと話してんだよ?
てゆうか、ソレ、俺のiPhoneだろ?

【シルヴァン】
僕からお電話したんじゃないですよ?
##NAME1##からアイヴィーにお電話があったんです。
アイヴィーがシャワー中だったので、
上がってくるまで、僕が繋ぎでお話しさせて頂いたんです。

【アイヴィー】
エッ? なんだ、そうだったのか。
なら、悪ィ……

【シルヴァン】
いいえ。こちらこそ、勝手にお電話をお借りしてすみません。
それから、ありがとうございました。
アイヴィーがシャワーを浴びていたおかげで、
##NAME1##に想いを伝えることができましたから。

【アイヴィー】
お、想いを伝えたって……

【シルヴァン】
告白したんですよ。僕は##NAME1##が好きだと。
でも良いお返事は頂けず、保留ということになりましたがね。

アイヴィーもぼやぼやしてると、僕が奪っちゃいますよ?
僕だけでなく、##NAME1##を狙うオオカミは、
学院の中にまだ何匹も居ると思いますがね?
じゃっ、iPhoneはお返ししますね。

【アイヴィー】
いや、今、返されても!
俺どうすればイイんだよっ!?

【シルヴァン】
僕はシャワーに入って、汗と涙を流してきますのでー。
##NAME1##。今日はありがとうございました。
またお話しして下さいね。それではっ!

【アイヴィー】
あいつ、マジでシャワー行きやがった……

【##NAME1##】
すみません。
私が電話したせいでこんなことに……

【アイヴィー】
いやいや! ##NAME1##ちゃんは悪くないデショ?
あいつが勝手に……てゆうか、さっきウチ来た時から、
なんかヘンだったんだよ。
珍しく泊まりたいって急に言ってきて、
なんかあったのかって聞いても言わねえし。

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
……あの、##NAME1##ちゃん?
さっき、シルヴァンが言ったことって、
ジョークなのかな? それともホント?

【##NAME1##】
何がですか?

【アイヴィー】
シルヴァンが##NAME1##ちゃんに、
こ、告白したって……

【##NAME1##】
……本当です。
でも私は、シルヴァンさんのこと、
お友達だと思ってて……

【アイヴィー】
そしたら、シルヴァンは何だって?

【##NAME1##】
えっと……私に認めて貰えるまで待つって。

【アイヴィー】
……

【##NAME1##】
……

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃんは……

【##NAME1##】
はい?

【アイヴィー】
やっぱ、人気モンだね。

【##NAME1##】
えっ?

【アイヴィー】
シルヴァンもイイ奴だと思うよ、俺は。
お調子モンに見えるけど、アレで頭は回るし、
体力は他の奴よりズバ抜けてるし、
若い割に経験豊富で、生命力が高いっていうか、
この先、何があっても生きてけそうだし。

他にも、アルフレッドなんかは、
これからまだまだ派手に活躍できるハリウッドスターだし。
ジョシュアもアンリもハルヤも。
やっぱマージナルプリンスって呼ばれるだけあって粒揃いだから。
若くてイイ男ばっかりだよ……俺なんかより、ずっと……

【##NAME1##】
え? ちょっと、アイヴィーさん?

【アイヴィー】
今日はもう切るね。
せっかく電話くれたのに、ゴメン。

【##NAME1##】
あ、いえ、こちらこそ、すみません。

【アイヴィー】
##NAME1##ちゃんは何も悪くないよ。
……俺がいけなかったんだ、全部。

【##NAME1##】
え?

【アイヴィー】
ごめんね。
おやすみ、##NAME1##ちゃん。

■背景:黒

【##NAME1##】
アイヴィーさん……

アイヴィーシナリオ21

2013.11.25 (Mon) Category : memo

■背景:黒

【##NAME1##】
アイヴィーさん、もうおうちに居る頃かな。
電話してみよっと。

【##NAME1##】
……

【##NAME1##】
……出ないなあ。まだお仕事中なのかも。
もうアルフォンソ祭の直前だし、
お仕事、忙しいのかもしれないな。

■背景:リビング

【シルヴァン】
はい、アイヴィーのiPhoneです。

【##NAME1##】
シルヴァンさん!?

【シルヴァン】
こんばんは、##NAME1##。
僕、今日は久し振りに一人で、
アイヴィーの家にお泊まりに来てるんですよー。

あ、ちなみにアイヴィーは今、シャワー中でーす。
グッドタイミングで電話をくれましたね、##NAME1##。

【##NAME1##】
(な、なんというタイミングで、
電話をかけてしまったんだ、私はっ……)

【シルヴァン】
アイヴィーのiPhoneが鳴ったので、
お仕事の電話だったら、シャワールームまで、
取り次いであげようかなーと思って見てみたら、
貴女の名前が表示されていたので、
僕、思わず出ちゃいましたー。

【##NAME1##】
ええと……なんか、すみません……

【シルヴァン】
やっぱり、貴女とアイヴィーは、
直接、電話をする仲になっていたんですね?

【##NAME1##】
ああ、いや、これは、その、
たまたま、そういう機会があったというか……

【シルヴァン】
でも、貴女が突然、スマートフォンに変えたのは、
アイヴィーがiPhoneだったからじゃないですか?
iPhoneとテレビ電話をするには、
……いえ、アイヴィーの顔を見ながら話す為には、
貴女もスマートフォンである必要があったから。

【##NAME1##】
それは……

【シルヴァン】
……##NAME1##。
アイヴィーが戻ってくるまで時間がないので、
ストレートに、聞きたいことがあるんですけど。

【##NAME1##】
な、何でしょう?

【シルヴァン】
お二人は……貴女とアイヴィーは、
もう、お付き合いしている関係なんですか?

【##NAME1##】
お、お付き合いだなんて、そんな!
時々、電話やメールをしてるくらいで、
『お友達』みたいなかんじというか……

【シルヴァン】
なーんだ、そうでしたか!
僕、てっきり、もうダメかと思いましたが、
まだ希望の光はあるようで安心しました!
では続いての質問です。

【##NAME1##】
(まだあるのっ!?)

【シルヴァン】
正直に言って、僕とアイヴィーでは、
どちらが貴女のお好みなんでしょうか?

【##NAME1##】
ちょ、ちょっと待っ……

【シルヴァン】
もし、貴女が僕を選んでくれるのなら、今後は正直、
アイヴィーと親睦を深めるのはご遠慮頂きたいですね。
その代わり、僕が貴女の恋人として、
貴女を一生愛することを誓います。

【##NAME1##】
えっ……

【シルヴァン】
愛しています、##NAME1##。
僕には貴女しか居ないんです。

【##NAME1##】
シルヴァンさん……

【シルヴァン】
お願いです、##NAME1##。
貴女も僕が好きだと言って下さい。
本当に愛しているのは僕だと。

【##NAME1##】
(何て答えよう?)

→そ、そんなこと、急に言われても……
→はい。私もシルヴァンさんが好きです
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